Published: February 1, 2019
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以前、PC用現代戦SLGをデザインしている時、防大の三木秀雄先生に質問した。 1.なぜ米陸軍は北海道にいないのか? 2.なぜ米陸軍は北海道にポンコス(事前集積)しないのか? 3.北海道の陸戦で米軍との連携はどうなるのか? そうしたら三木先生はこの資料を下さり詳細を説明された。(続)

Image in tweet by 阿部隆史@ジェネラル・サポート
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新しいタブで画像を開き拡大すれば読めると思うが3ページに赤線が引いてあるでしょ。 そして6ページにも。 これは三木先生によればガンパウダーが策定された冷戦初期、米軍は「北海道への限定侵略の場合、当座は陸軍部隊を派遣しない」との事なんだそうだ。 なぜそうなったのか? ヤルタ会談(続)

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の時点で米国はソ連の北海道占領を認めていた。 つまりソ連としては「もう手に入れたも同然」と考えていたのである。 だから「ソ連「占領する準備が整いさえすれば実施するかも知れない」と米軍は考えていたらしい。 よって当初は占領目的で米第7師団を北海道に駐留させていたものの朝鮮戦争(続)

で空白になると北海道の防衛は陸自が行う事になった。 独立国なのだから当たり前と言えば当たり前なのだがいざ、北海道にソ連が侵攻して来た時、自動的に米国が参戦するのを防ぐ為でもあった。 米国は朝鮮戦争で懲りたのである。 勿論、三木教授の解説では「ソ連が来たら北海道は放棄する」(続)

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としてはいない。 米国内の世論や議会、物理的な戦争準備が整えば米陸軍が北海道へ派遣されるだろう。 ただし、間に合うとは限らない。 太平洋戦争でも米陸軍のフィリピン派遣は日本軍の快進撃によって画餅に帰した。 そうならない為、陸自は全13個師団中の4個師団、戦車に至っては約半数を(続)

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北海道に配備し「当面は独力でも守りきれる体制」を維持したのである。 それにしても欧州正面の様にポンコス(事前集積)して貰えばさぞかし安心だったのだがしなかった理由にこのガンパウダー計画があったらしい。 1980年代後半の冷戦期、三木教授に「ガンパウダーはいつまで有効だった(続)

のか?」と質問したら「今でも有効だと思いますよ。」と答えられた。 数年前までは現役の陸将だったのだからそうなのであろう。 それからソ連が崩壊し戦争形態が不対象化して混迷を極め現在に至るのでもはやガンパウダーは名前すら忘れられている。 日米安保があるのだから必ずや米軍が来援する(続)

と信じている人がいる。 一方、米国とて自国の保全が最優先なのだから米ソ全面対決の危険を冒してまで来援しないと考える人もいる。 そして実体は「どんな時で来援するのでは無いし全く来援するつもりが無いのでもない」のである。 「どんな時は来援しどんな時は来援しないか?」 これを明らかに(続)

してしまうと同盟国との信頼関係を酷く損なうし敵陣営に「手の内の晒す事」になってしまう。 三木先生がガンパウダーをどういう経緯で入手されたか僕は知らない。 僕の手元に来てから三十有余年、ガンパウダーは書棚の片隅に埋もれていた。 最初の頃は三木先生が「今でも有効だと思いますよ。」(続)

と仰られたので「ああ、みだりに人前に出さない方が良さそうだな」と思ったからである。 でも三木先生は僕の書棚を賑やかにする為に下さったのではないだろう。 それは死蔵と言うものだ。 だからこのガンパウダーを読んで何か役立つ方がいればと思い開示した。 どなたかのお役に立てば幸いである。

ところでこのガンパウダーには前提条件や兵力、期日が記述されていないが某先生のお話によると長期に渡る運用計画ではこうした部分は付録になってるんだそうだ。 そしてその付録こそが極秘であり目にする事がない文書(直前に交付されるらしい)なのである。

これは三木先生(左端)に源田実氏(中央)のお宅へ連れて行ってもらった時の写真。 源田実氏からは航空母艦の使い方について教わったよ。

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なぜ、そこまでしてソ連は北海道を欲しがるか? その理由は「憧れの不凍港」が山ほど手に入るからに他ならない。 函館に小樽、苫小牧に室蘭、釧路... それに太平洋へ通ずる海峡(チョークポイント)を確保できるんだから日本海が黒海になる様なもんだ。 http://www.general-support.co....

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「米軍がいたら戦争に巻き込まれる」と心配する方がいるが「米軍が来てくれなかったらどうする?」って事も考えた方が良いだろう。 なにしろ世界最強の米軍だ。 先に手を出そうする国は滅多にない。 (かつての日本かテロ組織くらいか?) そうした点で最初から米軍が駐留している地域は安全である。

ひょっとしたら中国軍は尖閣諸島に上陸して来るかもしれない。 でも米軍がいる沖縄本島に上陸してくる事はちょっと考えられない。 それなのに米軍に退去願うのはそれなりに理由もあるのだろうけど「どこの陣営にも属さず非武装中立を維持する事」は到底無理である。 そして米軍を敵に回す事が(続)

どの様な惨禍を招くか沖縄の方は先の大戦で充分に御承知のはずと思うのだが。 そもそも中国の庇護下で非武装中立が維持できるのなら琉球王国は薩摩の侵攻や明治政府の琉球処分を受けなかったであろう。 米国も日本も沖縄に多大な迷惑をかけた事は確かだが「頼る相手」を間違えると大変な事になるよ。

戦争はしない方がいい。 だけど戦争になったなら勝った方がいい。 そして同盟を組むなら強い相手がいい。

生活空間が米軍と接触している事が危険で辛いのは僕にも少しだけ理解できるよ。 https://x.com/GS_abetakashi/st...

ありゃ? ガンパウダーの7~9ページを掲載し忘れていたので追加しとくね。 前の方でも追加しといたんだけど横リプになっちゃうから。 別タブで開けて拡大して読んでね。

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