https://news.yahoo.co.jp/artic... なぜモスクワは沈んだのか? それを解説しよう。 モスクワはロシア海軍が誇る大型防空ミサイル巡洋艦であった。 どうやって防空するかと云うと長射程のS-300F フォールト対空ミサイルを8連装リボルバー発射機8基で計64発装備して自艦はおろか艦隊全域を守り自艦の防空(続)
には短射程の4K33 オサーM対空ミサイル連装発射機2基と6基ものAK-630バルカン式30ミリ機関砲がされており3段重ねの防空陣で寄せ来る対艦ミサイルの大群を鉄壁の構えで叩き落とす「予定」だった。 それが何とも呆気なく僅か射程300km、速度900km/hに過ぎない低性能なネプチューン(続)
対艦ミサイル2発の被弾で沈没したのである。 3段重ねの防空陣は「鉄壁の構え」どころか「まったく役に立たない張り子の虎」だったのだ。 次に「なんでたった2発で転覆?」について考えよう。 ネプチューンの弾頭は150kgでさして大威力ではない。 トラックに4連装ランチャーが乗せられる(続)
程度のちっちゃなミサイルだ。 かたやスラヴァ型のモスクワは基準排水量9300tのバカデカい巡洋艦である。 同時期に建造された米国のイージス巡洋艦タイコンデロガ型の6997tに比べ一回り大きい。 なのになぜ簡単に沈んだのか? この写真の舷側を見て御覧。 舷窓が2列に並んでるでしょ? (続)
舷側に対艦ミサイルが当たりゃ衝撃や断片、爆風で舷窓のガラスは割れ艦が傾きゃ舷窓から水がジャージャー入って来て転覆しちゃうのは当たり前である。 艦内に木製材料が多く火災が延焼したとの報道もあるが舷窓の存在こそが致命的だったのだ。 見たまえ! 米国のイージス巡洋艦には舷窓など無い! (続)
https://x.com/GS_abetakashi/st... ついでに奇妙キテレツなS-300F フォールト対空ミサイルについての解説も御覧になられるが宜しかろう。
なおモスクワの上甲板にズラリと並んだP1000ブルカーン対艦ミサイルは誘爆を起こしていない。 このミサイルは重量9300kgで弾頭500kgの大型ミサイルで誘爆したら大変な事になる。 ちなみにウクライナ軍が撃ち込んだネプチューン対艦ミサイルは重量870kgで弾頭は150kgなのだ。
この様にロシア海軍の装備は対艦ミサイルも対空ミサイルも軍艦もレーダーも無駄に巨大だ。 そのくせ舷窓が開きっぱなしだし電子機器も性能が劣悪だから重量870kgくらいの小型ミサイル2発で呆気なく沈んでしまうのである。 だから隻数や排水量合計だけでロシア海軍を評価してはならない。(続)
ちなみに技倆や士気など将兵の質に於いても日米に比べ比較にならない程、低劣である。 それは居住性や待遇などに大きな問題があり燃料不足や経済的理由から訓練目的の出航が極端に少ない事に起因する。 例えば海自の場合、対艦ミサイルへの対処を目的とした対空訓練にはドローンを使用する。 (続)
これがそのドローンで左が速度972km/hのBQM-74チャカ、右が速度1110km/hのファイアビーである。 訓練で本物の対艦ミサイルを味方艦に撃ち込むわけには行かないからドローンに対艦ミサイルと同じ動きをさせギリギリで目標から回避させるのだ。 目標となった艦は対空ミサイルや機関砲(続)
などを駆使し対空射撃訓練をする。 実弾を発射せず照準だけする「空手の寸止め」みたいな訓練もあれば実際に撃ってドローンを撃墜しちゃう本チャンの訓練もある。 なにしろドローンはバカ高いし対空ミサイルだって高い。 だからしょっちゅう実射訓練をするわけにはいかない。 よって... 経済的(続)
に苦しいロシア海軍がドローンを使用した実射対空戦闘訓練など出来るわけがないのである。 その挙げ句にこうして大型ミサイル巡洋艦が脆くも沈んでゆく。 さて海自に於ける対空射撃訓練だが多数のドローンを同時に管制し四方八方から標的となった訓練艦上空を飛び回らせる為に訓練支援艦という特別(続)
な艦が存在する。 それがこの「くろべ」と「てんりゅう」だ。 注意してマストを御覧頂きたい。 たくさんの小さな突起が付いているでしょ? これが空中を飛び回る多数のドローンに電波で指令を送る装置なのだ。 そして多数のドローンを管制し訓練艦が発射した対空ミサイルや機関砲弾の軌跡を探知(続)
する為に発の国産四面式固定フェーズドアレイレーダーが開発され装備された。 なんとイージス艦のSPY1四面式固定フェーズドアレイレーダーが導入される前の話である。 それだけ当時に於ける日本の科学技術、防衛技術が結集されて生み出された艦なのだ。 だから海自では高度な訓練が可能であり(続)
将兵の質が格段に高いのである。 よく富士演習場での総合火力演習で「煙と消えた*億円」などと揶揄する報道が見られるが平素の訓練に充分な予算を充てぬ軍事組織など有事に際しては何の役にも立たない。 今回の巡洋艦モスクワ沈没はその証左である故、皆さん良く覚えて於かれるが良い。
よく見て欲しい。 舷側が等間隔で黒くなっている。 なぜだ? 命中したのは2発で前部と後部だけのはず... (続)
わかった! 上部の舷窓が等間隔で数個に1個ずつ開かれており其処から艦内の火災が黒煙として排出され煤が窓の周囲に付着したのだ。 ちなみにコレがモスクワの舷窓と拡大画像。 窓ガラスの開閉ギミックが面白いのでご注目頂きたい。 開いてる窓と閉じてる窓の違いが明瞭に判るよ。
つまり黒くなった窓の部分は「戦闘中なのに開きっぱなし」だったのである。 それは... とんでもない話だ!
さて巡洋艦モスクワの防御兵装について色々と解説したがソフトキルについて書くのを忘れていた。 まず妨害電波を出すのは8個のレドームで構成されるサイドグローブ(MP150グルズフA)電子戦妨害装置だ。 違うフネの写真だけどね。 (続)
https://x.com/GS_abetakashi/st... モスクワはS300F対空ミサイルVLSの両舷に各1基のPK2を装備している他、多数のチャフ類を装備していたと思われるが詳細は不明。 う~ん、知りたいものだ(笑) 使ったの? 使わなかったの?
@GS_abetakashi そういえば、 大昔に日本に亡命してきた、 MiG-25は、 真空管使ってたとか あったな! 昔とはいえ、 もう、ICの時代だし、 性能は良かったが、 脱出装置は無かったらしくて 今でも変わってないんだな⁉️
@EAGLE15B よいものは変わらず... わるいものも変わらず(笑)
@GS_abetakashi 大変勉強になりました。
@Tsukachann2014 そりゃよかった!
@GS_abetakashi 出張中の移動中だったのでしっかり読めなかったのですが、今更ですがしっかり読ませていただきました。 軍事に興味あるけど知識がほぼない私のようなものにもすっと入ってくる、他にないわかりやすいご説明でした。 ありがとうございました。
@den198804 そりゃ良かった!
@GS_abetakashi 水が入ったからじゃないかな
@ShitoYellow 鉄は水より比重が重い。 よって沈む... ぶくぶくぶく....
@GS_abetakashi @mototchen スレッドまとめを作成しました。https://twinotes.com/th/151620...













