
tatsu
@kabumohezi
リキッドBGTについてPOL稼働前に解説したが、約3週間後の今はこんな感じで景色が全く変わっている。 @0xBeraPaw はNAVと同じように高レートで賄賂を排出し、圧倒的な勢いで発行量を伸ばしている。
現在ユーザーはLBGTをミントする際、手数料として10%というぼったくり手数料を徴収されるが、手数料はPOLの賄賂として使用されLBGTホルダーに還元されるし、プレミアムが他のBGTを突き放しているので手数料が問題とされる事なくみんなLBGTをミントしている。
高いプレミアム価格を支えているのはLBGTのファーミング需要。 現在単ステでAPR887%、 [LBGT-WBERA]ペアの流動性提供でAPR1162% [LBGT-WBERA]はPOLによるBGT排出によるイールド。 単ステは Berapawコントラクトアドレスに保有されているBGTのデリゲート報酬によるイールド。
前スレッドでも説明したが、infraredやberapawなどのLST系プロジェクトにおけるデリゲート報酬は、LSTをステーキングしているユーザーのみが受け取れる。 従って[LBGT-WBERA]ペアで使用されるLBGTが増加すれば、その分単ステ勢のAPRは上昇する。
さらにLBGTのプレミアムが上昇することで、バリデーターへの賄賂をLBGTで支払っているberapawは、さらに少ないLBGTでBGTエミッションを獲得することが出来る。 まだPOLが始まったばかりで競争が少ないからこそではあるが、berapawは持続的なフライホイールを作り上げることに成功した。
とはいえ発行量を比較すると、 iBGTが約440万iBGTに対してLBGTは約31万。まだまだiBGTが大きなシェアを持っている。 しかしLIDOとかみても分かるように先行者が圧倒的に優位なLST分野において新興勢がここまで急速にシェアを伸ばせたのは凄いと思う。
あと今回の状況が発生した要因としては、infraredは iBGTの他に[iBERA-wBERA]プール(berahubとkodiakの2プール)も登録しており、合計3つのプールに投票を分散せざるを得ず、中途半端なAPRになってしまったことが挙げられる。 ただそうは言っても[iBGT-wBERA]はAPR200%、iBGT単ステはAPR260%出てる。
berapawは規模が小さく身軽ゆえの一点集中で見事にinfraredを上回る成長を見せたが、時が進むにつれ高レートで賄賂を提供するプロジェクトが続々出現し、POL競争が厳しくなるのは確実。 そうなる前にいかにLBGTの発行を増やせるかが重要。
これに対してinfraredは自社バリデーターを持っているので賄賂なしで常に自社プールに一定のBGTエミッションを与えることができるのでやはり中長期的に有利なのは間違いない。 しかしinfraredが独自トークンであるiREDトークンを出した場合、iREDホルダーはinfraredバリデーターのエミッション先を
決める事ができるので、他の高収益プールにエミッションが流れる可能性があるし、なんならLBGTプールの高レート賄賂が続いてた場合、LBGTプールにエミッションが流れる可能性すらある。 従ってinfraredはLBGTの勢いが落ちるまで独自トークンは出しづらいんじゃないかと個人的に思っている。
対してberapawの独自トークンであるpawは保有BGTのデリゲート先を決める権利を持つトークンなので比較的出しやすい。 infraredのバリデーターは自社運営ゆえ、デリゲーターに対する分け前が0%で、デリゲートするインセンティブがないのでpaw投票がinfraredバリデーターに流れることは
ないだろうからである。(将来的にはデリゲーターへのインセンティブを出す可能性はなきにしもあらずだが。) 今後の展開は極めて予測しづらいが、LST系の競争が厳しくなるのはユーザーやエコシステムにとっては喜ばしいこと。
特にberapawはinfraredとは異なる役割を持つプロジェクトなので、発行量の差をさらに縮めてinfraredの1強環境を崩してほしい。