Published: May 27, 2025
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人がちょっとインターネットから離れているうちに(キャンプ)デジタルアドレスなんてものが登場してた!しかしまあ不動産IDといい、この手のアプローチがいろいろ試みられるようになってきたのは良いことなんだけど相変わらず各々がフリーダムで統一性とかは無いですな。 https://lp.da.pf.japanpost.jp

今回のデジタルアドレスは何なのかというと、めっちゃ単純に言えば「ゆうIDに登録されている住所のユニークな識別子」であり、デジタルアドレス→登録されている実際の住所への変換が行えるというものです。逆に言えばそれだけとも言えて、つまり住所記入・伝達のショートカットですね。

面白い点としては、これまでの様々な住所代替システムは「実際の場所をどう平易に文字として表すか」という点に工夫を凝らしてきましたが、デジタルアドレスは場所ではなく個人に紐付いていることです。つまり「東京都千代田区はxxx」ではなく「inuroさんの住所はxxx」って具合になります。

メリットとしては、個人の住所が変わったり知らなかったりしても、そのレイヤを気にすることなく使い続けられるという点です。利用シナリオとして一番に思い浮かぶのはやはり年賀状でしょう。もしか引っ越したかもしれなくても、住所録にデジタルアドレスがあれば安心というわけです。

そもそも住所の定義として民法に「各人の生活の本拠をその者の住所とする」とあるので、これはある意味住所の本懐に立ち返ったものと言えるかもしれません。例えば長谷川町子さんのところには「世田谷区 フグ田サザエ」宛で手紙が届いたと言われますが、「フグ田サザエ」がDAみたいなものでしょう。

一方で地図屋・住所屋としては、これはやっぱり一般的な意味での住所の代替となるものではないよなという話になります。住所は現在様々な目的に使われていて、例えば統計処理を行うキーなどの用途もありますが、ランダム文字列では階層構造が表せずその要件は満たせません、とかね。

そもそもDA→実住所のテーブルが日本郵政のマネージドでクローズドなデータベースの中にしかないわけなので、地番のようにそこに土地があれば必ず存在するアドレスともいかない。一私企業のアカウントの利便性を増す以上の意味合いではなくマイナンバー等の公共IDともまた話は違います。そこは注意。

さて、システム面を見た時に気になるのは「デジタルアドレスだけで郵便等を送れるわけではなく、実住所への変換が必要」という点ですね。もし実住所を隠蔽したままデジタルアドレスだけで荷物が届くなら話は全然別でしたが、これは大きな違いです。

Image in tweet by inuro

例えば僕の現時点でのデジタルアドレスは「V5D-8E49」ですが、これを郵便局アプリで送り状作成に入力すると、登録されている住所が誰でも取得できてしまいます。先に書いた通り、住所入力のショートカットというユースケースが設計に如実に反映された部分ですね。

Image in tweet by inuro
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これがもし実住所を取得することなく、あくまでinuroさんの実住所に行き先を向けるためのトークン止まりであればもっと面白い使い道があったのになと思わざるを得ません。メルカリで信用ならない相手に送り先を伝える時とかね。

なにせ日本郵政のサービスなので便利に使えるシーンは多いでしょうが、そのままクロネコヤマトで使えるというわけでもない。ただ単なる住所入力のショートカットという特性上、競合他社もむしろ導入はしやすいともいえるので、それなりに広まっていくかもしれませんね。

一番懸念されるのはまさにここで、クロネコアドレスとか飛脚アドレスとかメルカリアドレスとか各社が始めたらもう目も当てられませんが、独自に構築する旨味がそれほどあるとも思えないので(自社アカウントへの住所の紐付け促進くらい)、たぶん大丈夫かな。 https://x.com/Cabagine/status/...

あ、当然お分かりと思いますが、今V5D-8E49に登録されてるアドレスはデタラメなので、小包とか送ったらダメですよ。お巡りさん怒りますよ。その意味で登録先住所切り替えとかが即座に反映されるのは良いところ。再発行はどうなんだろ?

クールダウンは10分間でした。

Image in tweet by inuro
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