【HyperliquidとHyperEVMを理解する】 Perpetual DEXの王者として君臨するHyperliquid。彼らが2025年初に出したHyperEVMについて、下記トピックでまとめていきたい。 ① 2024年のperpetual dex周りの振り返り ② HyperEVMの特徴と盛り上がっている理由 ③ HyperEVM上のDeFi 続く↓↓↓
2/n ① 2024年のperpetual dex周りの振り返りと最近の動向 昨年はまさにオーダーブック型perpetual dexの戦争が勃発した年だった。当時の様子はこの投稿にまとめてある。https://x.com/MakiCrypto0330/s...
3/n 2023年までの動きとしてはdydxが同領域を牽引、流動性poolと取引させるGMXなども一定のトラクションを得ていたが、やはりオーダーブックがユーザーにとって最も嬉しい形ということで、オーダーブック特化のチェーンごと作ろうという動きが活発化していた。dydx v4がそれにあたり、
4/n その頃にHyperliquidもローンチされ、Aevoも出てきた。2024年頭はAevoとdydxのリワードで大金を手にするユーザーが現れ、次々と競合も新規ユーザーも出現した。しかし、マーケティングの巧妙はほぼ関係なく、純粋にperp dexとして従来CEXのperpを使っていたユーザーに
5/n 本格利用してもらえる水準のUXを提供できたHyperliquidが2024年末ごろには勝者として他者を寄せ付けない域まで達した。Revenueだけでも1日$3m稼ぐ。
6/n 余談だが、Hyperliquidのリファ還元率の低さについてはここでまとめている。https://x.com/MakiCrypto0330/s...
7/n 最近は大手CEXや著名VCがバックにいるプロジェクトによる同領域への参入の話もよく聞くようになってきた。KOLとしては紹介するインセンティブが大きいので一定広まる可能性はあるが、長期的にHyperliquidを超えるものになるかどうかという観点だと、それ以上の優れたユーザー体験が
8/n あるかどうかが鍵となってくる。もちろん大手が運営しているとか、資金調達額が大きいといった要素は取引所にどれくらい大きいお金を預けられるか判定する上で判断材料にはなるものの、Hyperliquidよりもユーザーが多くて取引執行コストが低くて済むとか、そういった実利をユーザーに
9/n もたらすものでないと長期的な伸びもそうだし、初期に参加したユーザーへの何らかの還元も美味しく無くなりがちだ。何か革新的なポイントがあれば、私も積極的に紹介していきたい。グローバルで統一された流動性を持ってspotもperpも高速かつ安価に取引でき、
10/n 口座開設等の手間もないオーダーブック型DEXは、間違いなく既存の金融システムの課題を解決していると言えるし、今後もますますユーザーを獲得していくと思われる。
11/n ② HyperEVMが盛り上がる要因 そもそもHyperEVMが何かというと、Hyperliquid L1内に統合されたEVM互換スマートコントラクト環境。perpやspotのオーダブックの実行環境の方はHyperCoreと呼ばれる。Hyperliquidの場合はオーダーブックでの取引に特化した部分と、
12/n スマートコントラクトをdeployして使う部分が、同じチェーンの中に統合されているのが特徴。この仕様により、オーダーブック側の情報をEVM側で読み取ることもできるし、EVM側からオーダーブックを操作することが可能になる。何が凄いのかというと、毎日$10b規模のvolumeがある取引所を
13/n 使ってデルタヘッジしたvaultだったり清算botだったり、さまざまな戦略を組み込んだコントラクトをHyperEVM上で作れるのだ。簡単に言うと、今までは板とスマコンが別の場所にあり、スマコンから板を動かすことが難しかったし、板の情報をEVM側で読み取るにしてもオラクルが必要だったが、
14/n HyperEVMとHyperCoreが統合されているとそれらの心配がいらない。もちろんEVM上でオーダーブックDEXを作ることはできるが、この設計だとユーザーの求めるUXを実現できないことは何年も前から証明済みだった。さらに、EVM上でperpを使ったさまざまな戦略が展開されていたが、これもDEX側の流動性が
15/n 足りないことがボトルネックになっていた。深い流動性と高速取引を実現した板とEVM上のスマコンが統合されるということは、それらの課題を同時に解決する一手になる。板としてはEVMから注文を多く呼び込め、コントラクトからすると潤沢な流動性を活用した戦略の実行が可能になるということだ。
16/n HyperEVMの技術的仕様についてはまめだいさんの記事によくまとまっているので参考にされたい(同領域での開発経験が全くない場合は専門用語についてLLMと何度も対話しながらキャッチアップする感じになるが、それでも食らいついて読むとHyperEVMの見え方が変わると思う)。 https://x.com/0xmamedai/status...
17/n 開発者としては既に慣れ親しんだSolidityで書いたコントラクトをdeployできるのでやりやすくかつスケールの可能性があるということで必然的に人気を集めている。もちろん既にEthereumやBase、Arbitrum等で実績のあるMorphoやPendleなどのDeFiは、追加の工数をあまりかけずにHyperEVM上に
18/n 展開できる。そして、ユーザーとしてはHyperEVM上の新規プロジェクトの一定のスケールが見込めるのであれば、将来的なトークンのインセンティブも期待できるという構造だ。 ユーザー視点でなぜHyperEVMに資金を移動するのかという理由はまだある。
19/n 1つは、HyperliquidのHYPEトークンの将来的なインセンティブ期待。HyperliquidはNo VCを宣言しているプロジェクトであり、HYPEの大半をコミュニティに還元することを公表している。そして、2024年末に行われた最初のエアドロップ以外にもコミュニティへのHYPE割り当てがあると公表されている。
20/n 2つ目は、HLPのレバレッジ需要である。Hyperliquid上でマーケットメイキングを行ったり清算収益を獲得している公式vaultであるHLPが、割と安定してAPY10-20%を叩き出しており、HyperEVMではliquid HLPを展開することができる。つまり、ユーザーにはHLPの10~20%の利回りをベースに、そこからUSD
21/n ステーブルコインを借りてさらにHLPを購入してという形でレバレッジをかけるという需要があり、ステーブルコインの借入金利はHLPの利回りの水準に近づく。他のチェーンの場合、利回りの源泉は基本的にはガストークンのステーキング報酬か米国債であり、ETHであれば2~3%、米国債であれば4~5%、
22/n SOLであれば5~7%くらいがチェーンの利回りのベースになる。もしHLPがこれらをアウトパフォームし続ける場合、ステーブルコインはより高い利回りを求めてHyperEVMに上陸することになる。 まとめると、HyperEVMは、個別プロジェクトとHyperliquid本体のエアドロップ期待、
23/n HLPを起点とした高APYの獲得が期待でき、相対的にDeFi運用者としては期待利回りの高い環境として魅力的に映るということである。 現在は板情報の読み取りはできるが書き込み(Write Precompile)機能が未実装なことと、ネイティブUSDCがdeployされていないこともあり、
24/n 極端な高利回り環境は実現していないが、それらが本格的に導入された後にどのような収益機会が作られるのかについては非常に楽しみなところである。
25/n ③ HyperEVM上のDeFi ・HyperLend @hyperlendx Aaveと同様の設計のlending protocol。HyperEVMの特徴の1つが、「HyperCoreのポジションを使った利回り商品のレバ需要の大きさ」であるため、HyperLendはそのレバ需要の中心地となる。その代表例が先日ローンチされたWrapped HLPであり、
@hyperlendx 26/n これを担保にUSDCをグルグルさせることでHyperEVM全体の金利水準を底上げすることになる。 Hyperlendのリファはこちら。 https://app.hyperlend.finance/...
@hyperlendx 27/n ・Sentiment @sentimentxyz Poolへの貸し出しと、レバレッジドルーピングが可能。現在はwstHYPEを担保にwHYPE、USDT0、USDeを借りてレバをかけることが可能。 細かい仕組みはこちらのnotionを参照されたい。 https://x.com/MakiCrypto0330/s... Sentimentのリファはこちら。 https://app.sentiment.xyz?refC...
@hyperlendx @sentimentxyz 28/n ・Harmonix @harmonixfi Hypercoreを使って自動でポジションを管理するvaultを複数展開。直近リリース予定なのがHYPEベースのvault。正式リリースまで詳細の戦略は伝えられないが、HYPEをdepositするだけで一定の利回りとpointのn重取りが行われるよう。
@hyperlendx @sentimentxyz @harmonixfi 29/n 最近まではHYPE現物ロングperpショートのデルタニュートラルvaultが一定のトラクションを出していた。以前notionにまとめていたのでこちらも参照されたい。 https://x.com/MakiCrypto0330/s... Harmonixのリファはこちら。 https://app.harmonix.fi/?ref=z...
@hyperlendx @sentimentxyz @harmonixfi 30/n ・Felix @felixprotocol USDステーブルコインであるfeUSDとUSDhlを発行。前者は過剰担保のCDPでLiquity v2を利用。HYPEとUBTC担保にfeUSDを借りる形。後者は米国債backでM^0を利用。USDhlをHyperCore spotで取引するか、HyperswapかKittenSwapでのLP提供、Vanillaレンディングなどをすると、
@hyperlendx @sentimentxyz @harmonixfi @felixprotocol 31/n 担保が稼ぐ米国債利回りが還元される仕組み。 Morphoを利用したVanilla Borrowing、Lendingがあり、USDe、USDT0、USDhl、HYPEを貸出可能。6/23現在だとUSDeで7%強の利回りがあり、比較的競争力がある。 Felixのリファはこちら。 https://www.usefelix.xyz?ref=B...







